結論:ちゃんとしたルールがないからです。
今回はキックボクシングのルールについて解説です。まずキックボクシングの発祥は日本です。これも知らない人は多いと思いますが、元々ムエタイ超えをテーマとして日本で生まれた競技です。ルールは実質ムエタイと同じ。肘あり、首相撲、つかみからの膝あり。採点方法には違いがありますが、実質ムエタイみたいなもんです。これが元々のキックボクシングルール。
ややこしいのはここからで、団体がめっちゃあるんです。一旦K-1やRISEは置いときます。
置いたとしてもざーーーっと思いつくだけで全日本(もうない。今はKRUSH)、NJKF、Jネットワーク、新日本、MAキック等々ある程度の老舗団体だけでもこれだけ(もっとあります)あって、それぞれ少しずつルールが違います。肘ありは5回戦からとか、そもそも肘無しとか。
なんなら選手やトレーナーも他の団体のルールを知らないことなんてざらにあります。もっというとどんな団体があるのかも全部は知りません。ちゃんとしたプロテストもない団体もたくさんあります。
この時点でルールもなにもないです。これではマイナースポーツからの脱却は無理ですね。これから先も純粋なキックボクシングがメジャーになることはないでしょう。
で、kー1。歴史を振り返るのはやめにして、現在のkー1はルールが大分明確です。パンチと蹴り、バックハンドブロー、掴まない状態での膝蹴りいわゆるテンカオ。以上。採点で揉めることはありますが、これはしょうがない。結果を人に委ねるなと誰かも言ってました。ただしkー1は団体というよりもイベント名なのでプロテスト等はありません。団体とかイベント名とかもはや言葉遊びです。ややこしいですね。
RISEはすこーし分かりづらい。おそらくkー1ルールに加えてワンキャッチワンアタックありなんだとは思います。分かりづらいというのは何故かと言うと、指導者用に配られる資料を見たことがあるんですが、ぼやーっとしてるんです。ルールが。多分そうなんだろうと解釈するしかない書き方でした。でもまぁそうなんでしょう。こちらもプロテストは現在はなし。
とりあえずこの二つの団体はもちろんですが、HPがちゃんとある団体の方、ルールをちゃんとHPに書いてくれません?スポーツとして発展していくことはキックボクシングに関わる人たちみんなの願いなんですから、まずそこちゃんとしましょう。お金儲けもその先にあると思いますよ。
で、さらにここから。海外はまた別で、国際標準ルールというものがあるらしいです。あるらしいといいのは見たことがないからです。探しても見つかりませんでした。英語で検索しても出てこない。元々ONEのキックボクシングルールを知りたくて色々探して見たんですが出てこない。どうもK-1ルールに大分近いという所までは分かるんですがはっきりしない。これではいつまでもありもしないルールでもめるのも致し方ないでしょう。
せっかく元々日本で生まれたキックボクシングなので、是非日本で統一ルールを作ってください。RISEとK-1が合併とはいかないまでも、せっかくそれぞれアマチュア育成から頑張っているんだからルールを統一してプロテストを実施してアマチュアから仕事に出来るような道筋を示してあげて欲しい。その時にやっとキックボクシングというスポーツが生まれるでしょう。
それらしい一言で纏めようとしましたが、個人的に困っているのは人に聞かれた時にルールが説明できないことです。キックボクシングはこれで〜とか、kー1はこれで〜とか、RISEはこれで〜とか、rizinはこんなかんじで〜とか、いやRIZINはイベント名なんで〜とか、一般のキックやってない人がこんなん言われたらうわぁってなりますよそりゃ!