武尊 VS 那須川天心戦を振り返ってみる その2

スポーツ

2Rから振り返ります。開始早々に武尊選手は遠い距離から単発の右ストレートを打ち込みました。ここでも武尊選手が対サウスポーの練習を積んできたのが分かります。対サウスポーに於いてあまり知られていない有効な攻撃手段の一つとして、ラウンド開始直後やブレイク直後などの仕切り直しのタイミングでの飛び込んでのストレートは意外とよく入るんです。それは鏡合わせであるサウスポーの選手としても同じで、現に1R開始直後の一発目は那須川選手の左ストレートから始まっています。この時は当たってましたね。ただし2Rでの武尊選手のストレートは全く当たりませんでした。何故かと言うと、この攻撃は意味合い的にはバックハンドブローや胴回し回転蹴りに近いんです。一発限りの大技です。先にやったもん勝ち。敢えて出す事でこういった攻撃もちゃんと警戒してますよ、とメッセージを送るわけです。そのため那須川選手は1Rにおかしなタイミングでバックハンドブローを打っています。恐らく那須川選手の頭の中には大雅VS武尊戦があったのでしょう。ポイントで危ないかもしれない武尊選手がバックハンドブローで試合を決めた一戦です。普段あまり使わないバックハンドブローを無理して打ったのは特に警戒していたからなのでしょう。

こうして武尊選手は準備してきた対策を全て那須川選手に早々に潰されたのです。ですがこの2R中盤以降、ここまで完璧に自分のやりたい事を封じられた武尊選手が反撃に移ります。

次回に続きます。


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