那須川天心はどこまでいけるのか

スポーツ

ボクサーとしてどこまでいけるのか、今回はこの辺りを考察してみたいと思います。先に結論から言うと、怪我や体の消耗等のアクシデントがなければ世界タイトルを取るところまではいけると思ってます。それどころか世界タイトルは当たり前で、その先どこまでいけるのか、例えば何戦目でタイトルを取るのか、将来的には団体統一や複数階級制覇、この辺りの話までいくレベルの選手だと個人的には確信しています。

那須川天心の凄いところってスピードやテクニックと言われますが、それに加えて脳の処理速度というか、反射速度といった部分にあると思ってます。脳の処理速度や反応速度だけで言えば井上尚弥級だと思ってます。

そして学習能力。自分で良いと思った技術をすぐに自分のものに出来るんですよね。例えば普通のキックボクサーがボクシングジムに行っていくらパンチの練習をしてもなかなかそれをキックの試合には応用出来ないんですよ。でも那須川選手はそれが出来てしまう。こんな事ができる選手は他には見た事がありません。それと数分のうちに相手に合わせて自分の動きも修正できてしまう。これも普通ではありえません。

加えてスピードが速いとも言われますが、そのスピードの速さが尋常じゃない。那須川選手と戦った選手の多くは目の前から消えると言う言葉をよく使います。これは誇張ではなく事実を言っていると思います。何故なら私も4回ほど経験した事があるからです。

1度目は学生の頃にやっていた剣道で経験しました。相手は個人戦での全国大会優勝者でした。

2度目も剣道時代。相手はその時の先生で、全日本選手権出場者でした。

3回目はキックボクシングで、相手は当時の先輩。ベルトコレクターと呼ばれていた軽量級の世界チャンピオンでした。

4回目はMMAの練習を積んでいた時。相手はレスリングの国体優勝者でした。

本当に消えます。漫画みたいに消えます。全てその道のトップの選手ばかりでしたが、このレベルのアスリートは人間の動体視力の隙をつくスピードと技術を持っています。ただそれでも同じ相手から数分のうちに何度もということはないです。でも那須川選手の相手は一試合の内に何度も経験している。これは異常です。シンプルに考えて上に並べた一流選手達の上を行くスピードを持っていると言う事です。

これだけの非凡な動きができる人間がこれからボクシングで通用しないわけがない、そう思っています。私はそれなりに強いキックボクサーなら誰でもある程度ボクシングで通用するとは微塵も思っていません。むしろ今現在活躍しているキックボクサーの中でボクシングに転向することを想定した場合、正直な話世界タイトルとか日本タイトルとか、そういう話をできる選手はいないと思っています。少なくともパッとは思いつきません。

現役時代はたくさんのキックボクサーはもちろんボクサーの方々とも一緒に練習してきました。その中にはライセンスのない方もいれば、3回戦(ボクシングは4回戦)選手、日本ランカー、またはその上のレベルの選手の方々にも教えて頂いたり、手を合わせて頂きました。もちろん競技の垣根を越えたトップレベルの選手同士の手合わせも見て、学ばせて頂きました。その上で予感として分かる事があります。

那須川天心は間違いなくボクシングでも世界レベルの選手になれるということを。


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