6-4で鈴木博昭
このカードはMMA選手としての実績がない選手同士なので情報がなさすぎて予想が難しいです。
K-1選手としての平本選手の実力は一流です。ゲーオ選手とゴンナパー選手に勝ってるだけで実績は十分。ただ懐の深いタイプではありません。立ち技からMMAに行くなら、そしてストライカーとしてやりたいならもう少し遠い距離で戦えないと厳しいと思います。過去2回を見てもその修正もまだ出来てない印象でした。それだけならまだいいんです。MMAは自分の得意な分野で戦うスポーツなので。でもそれは一通りの技術を身につけている、という前提での話です。苦手な分野で押し込まれないように戦って初めて自分の得意な分野に持ち込めるんです。
一応もう3年MMAやってるみたいなんで基本的にはそろそろ、実力がもしあるなら発揮し始めてもいい頃だとは思いますが、その辺どうなんでしょうね。先々はMMAファイターとしても強くなりますよ、間違いなく。最終到達点は圧倒的に平本選手が上に行くと思います。でもそれが次でかは分からない。
ちょっと可哀想なのは過去2戦の相手がMMA選手としてかなり上のレベルの選手とやらされているところです。同じくらいのレベルかそれ以下の選手とやる方が最初のうちは得るものが大きいんですよ。その経験ができていないのはちょっと酷かなとは思います。
鈴木選手は元シュートボクシングのチャンピオンですので、こちらも立ち技としては一流の選手です。そして距離の話をするとこちらも懐はそんなに深い選手ではないです。あとシュートボクシングは立った状態での組みと肘があるのでその辺は有利だと思います。前回のMMA戦を見た印象はこちらもそんなにMMAは上手くはない。ただ下になった時にフィニッシュまで持って行かせないようにする技術はそれなりにある印象でした。でもそこからまた立ち上がったり、逆に倒して自分からフィニッシュまで持っていく力はないのかなぁ、っていう印象。
はっきり言ってどちらもまだプロのMMAファイターとしては入門レベル同士のカードなので展開は読めませんね。どっちがよりMMAに対応してきているのか、そこが勝敗の分かれ目ですが、その情報もないのでお互いの過去2戦の内容を見る限り、その時点では少し鈴木選手の方に分がある、そういう結論です。もし二人ともスタンドだけで組みにも行かずに勝負したら平本選手かな。
よく立ち技からMMAに転向しての可能性としての例としてアデサンヤの名前が挙げられますが、それちょっと違くない?って思うんですよ。アデサンヤは確かにキックボクシングでも実績残してますが、元々MMAもずっとやっててそこでも実績を積み上げてきてた選手なんで、端から二刀流の選手なんですよね。個人的にはMMAの選手がキックボクシングもやっててそこでも結果を出したぐらいの感覚。そういう選手と今回の平本選手や鈴木選手はそもそも比較出来ないと思っています。
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