THE MATCH 2022の勝敗予想 白鳥大珠vsゴンナパーウィラサクレック 

スポーツ

6-4でゴンナパーの判定勝ち

これも予想は難しいです。正直どうなるか分からん。

まず白鳥選手はとても勿体無いという印象の選手です。パンチも蹴りも上手く、体格にも恵まれています。全体的によくまとまった良い選手という印象。ただ、どうも自分の持っているポテンシャルをちゃんと活かしきれていない。色々な要素を考えると移動スピードがあまりないという短所以外は全部持っている選手。コンビネーションもちゃんと出来るし、もっと強くてもいいのにな、と、少し残念な感じです。悪い見方をすると、メンタルなのか知性なのか、その辺が足りてないのかなと感じます。良い見方をすると、プロ意識として派手な試合をしようとしているのかなと思います。それとボクシングを経験している事で、パンチに得意意識を感じているんでしょう。ですがどうみても蹴りの方が完成度の高い選手です。セクサン戦ではローのカット、ミドルのカット、そしてローでセクサンの体勢を崩す。これをセクサン相手に出来た事はすごい事です。なんにせよ、見た目も実力も本来ならこの階級を代表して引っ張っていける素材だと思っています。

ここからは試合予想です。白鳥選手は多分自信あるでしょうね。なぜならセクサンの攻略経験があるからです。セクサンはムエタイではゴンナパーよりもだいぶ格上の選手です。セクサン戦では実質完封してました。セクサンの出来が良くなかったのもありますが、あれには驚かされました。上手く距離をコントロールして、パンチや蹴りのコンビネーションをセクサン相手によくまとめていました。あれが今回も出来るかどうかが今回の勝敗の分かれ目なのかなと思います。

対してゴンナパー。余談ですが、今回ここにゴンナパーをぶつけてきたという事に、kー1の本気度としたたかさが垣間見えました。ゴンナパーは現在ベルトこそ持ってませんが、今のkー1のライト級の主要選手で数戦毎の総当たり戦でもやれば、おそらくゴンナパーが頭一つ抜けると思います。要は一番の実力者。しかもベルトは持ってないので、万一負けたとしてもkー1の体裁は保たれる。本気度としたたかさが垣間見えます。ただし、数戦毎の総当たり戦と例えたところがミソで、ポカしがちなところがあります。パンチが大好きな好戦的な性格で、不用意に飛び込んでいく癖があるので、白鳥選手にはそこのカウンターを狙われるでしょう。ゴンナパーはパンチが大好きなのか、kー1にアジャストするためのシフトチェンジなのかはわかりませんが、本来は蹴りの選手です。山崎選手を壊した時のように、左ローで足を壊して、左ミドルで白鳥選手の前手を潰す組み立てをすれば、最後にゴンナパー選手がパンチでトドメを刺して勝つと思います。特にローをどれだけ1ラウンドから打てるかによると思います。ローが主体です。ミドルを主体にして攻めを構築すると白鳥選手が勝つと思います。白鳥選手はセクサン戦でみたように、ミドルの処理はあまり苦にしてないようです。ローで崩して、ミドルで腕を壊して、パンチでとどめを刺す。この組み立てが出来ればゴンナパー選手が勝つでしょう。セクサンももちろん同じような組み立てを狙いましたが、白鳥選手には通用しませんでした。なぜか。それは白鳥選手がサウスポーだったからです。それともう一つ、白鳥選手もレオナ選手同様に、前足が内側を向いています。こういう選手には右ローは有効的ではありません。カットし易いんです。有効的でないどころか、リーチの長い白鳥選手からすれば、パンチの餌食になります。

ただし今回はゴンナパー選手もサウスポーです。白鳥選手の前足が内側を向いている事で得意の左ローの先には柔らかいふくらはぎと膝裏があります。ここに数発でもゴンナパー選手が早い段階で数発入れられれば前足は使い物にならなくなるでしょう。

こうして考えると、今回はゴンナパーに攻め手のカードがあるように思えます。ゴンナパーがミドルやパンチで入っていけば、白鳥選手の勝ち。ゴンナパーがローで白鳥選手の足を壊せばゴンナパーの勝ち。それとお互いサウスポーですが、サウスポーもサウスポーは一般的に苦手です。どちらがよりサウスポーに対応出来るかという点も、予想の上での不確定要素です。

今回はどちらもサウスポー。蹴りの選手なのにパンチが好き。不用意に決定的な攻撃をもらう悪い癖がある。なんだかとてもよく似たタイプ同士の戦いですね。ただしもちろんどちらもハイレベルな選手であることは間違いない。予想が難しい試合程、結果が楽しみです。


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