６-4で風音の判定勝ち
風音は昨年のトーナメントから急に力をつけてきた選手ですが、その伸びは凄まじいものがあります。正直それ以前は並の選手でした。ただどの世界にも稀にいるタイプですが、思い込んだらどこまでもいけるようなタイプに見えます。こういう選手はまだまだ伸びると思います。前に出て全力の全力で相手にぶつかって勝利を手繰り寄せていく気迫は武尊に近いものを感じます。ただ一発の怖さが武尊と違ってないので、判定勝利とみます。
対して黒田選手も近年ｋー1でのトーナメントを制してベルトを取った選手ですが、この選手の一番の武器はジャブストレートのワンツーに尽きますね。尽きるとは言ってもこのワンツーが素晴らしい。教科書通りというか重心の位置やスタンスの違いはあれど、ボクシングの選手でもこれほどのワンツーはなかなか打てる人は見ませんね。昔ボクシングの世界王者だったユーリ・アルバチャコフのワンツーを思い出させてくれました。ユーリのワンツーは世界を取ったワンツーで、もちろんそれには遠く及びませんが、黒田選手のワンツーも十分素晴らしい。コンパクトで上手に背筋を使って打ててます。それ以外は目を見張るような攻撃はないけどもしジャブで崩して上手くストレートを当てられればダウンも取れるかもしれません。上手に距離を保って自分のペースで攻撃を当てていくインテリジェンスさも持ち合わせています。むしろ風音のように前に前に出てくるタイプは黒田選手にとってはやり易い相手でしょう。
それでも今回は風音の執念が上回って判定勝ちをもぎ取るんじゃないかと見てます。
余談ですが、ユーリアルバチャコフを知らない方は是非ユーチューブ等で一度見て見ることをお勧めします。居合ぎりのようなスピードで一瞬の隙を突いてワンツーを打ち込む姿には感動させられます。
