THE MATCH 2022 総評

スポーツ

とりあえず事前予想は勝ち負けだけでみると16戦中13戦的中でしたが、外れた3試合の内容が予想とは大分違ったのでとても楽しめました。やっぱりスポーツは予想が外れた時の方が面白いですね。

全体として意外だったのはK-1の選手の方が堅い試合運びをしていたことです。ルールや運営のプロデュース上普段はKOを狙っていく傾向が強い団体なんですが、今回は堅い試合運びをする選手が多かったですね。イベントの大きさが影響したのか、それとも勝ちに徹する事を最優先したのかは分かりませんがいつもよりも違うスタイルで戦う選手はK-1の選手に多かったように思います。以下気になった部分だけ振り返ります。

風音VS黒田

予想通りの結果でした。風音選手の方が経験で上回った印象。ただし、風音選手は危ない距離での中途半端な動きが多すぎます。もっと上のレベルの選手とやると必ずここを狙い撃ちされるでしょう。ただ前回まではこのような動きは見られなかったので、もしかしたら余裕があったのかもしれません。

鈴木VS金子

これも予想通りでした。鈴木選手が上下に打ち分けて手数で押し切りましたね。ただ延長でも良かったかなと思うのと、今回第一試合目のカードということでお互いKOを狙いすぎて少し動きが固かったですね。出来ればもう一度見てみたいカードです。

志朗VS玖村

これは事前予想と真逆の展開でした。不用意に突っ込んだところを玖村選手が冷静に捌きました。この試合をこれからもできれば玖村選手は次こそベルトを取れると思います。志朗選手は焦ってましたね。全体的には押していたように見えたのですが、動きが軽いと言うか、落ち着かない印象でした。

カリミアンVS山下

私は基本的にキックボクシングというスポーツとそれに関わる選手は全員応援しているし、悪く言いたくはないのですが、カリミアン選手はもう見たくないです。相手のレベルが低いとしてもせめてこれだけの大舞台なら練習はしてくるべきだと思います。ですが体は脂肪もついて動きも態度も最悪でした。一眼見て全く準備して来ていないのが分かります。結果は勝ちはしましたがもう少しローをもらっていればKO負けしていましたね。

ベイノアVS和島

これも予想通りです。和島選手は右フックを使えるようになればまだ上があると思います。

安保VS山田

階級差以上に階級差を感じました。山田選手は65kgにしては小さい選手で、安保選手はもう70kgでもきついんじゃないかと言うくらい体が大きかったですね。

YA-MAN VS 芦澤

予想通りの展開でしたね。最初のダウン後は芦澤選手の方が先に攻撃を当ててたんですが、全く苦にしてませんでした。その上前蹴りも通用しない、膝も通用しない、階級差以上の差を感じました。

中村 VS レオナ

これも予想通りの展開。中村選手は右のローを組み立てに使って試合を支配してましたね。ハイも当たってました。ただしあと一つパンチを繋げたかったですね。レオナ選手はやはり武尊戦のダメージが残ってましたね。体ではなく心に。際の危ないやり取りの時に踏み込めなくなってました。

白鳥 VS ゴンナパー

これも予想通りですが、思ったよりもすぐに決着が着きました。やはりローから入るゴンナパーは強い。普段K-1で外敵扱いされている選手がK-1の強さを見せつけたのはある意味痛快でした。日本立技界ではムエタイ選手は外敵扱いされがちですが、彼らは実は裏方として色んなジムで安月給で働いてくれています。日本キックのレベルアップに昔からとても貢献してくれているんです。もっともっとリスペクトをもって欲しいと思います。白鳥選手はもう少し考える必要があります。自分の持ってるものを見つめ直して再起して欲しいと思います。

野杁VS海人

これは予想外でした。海人選手強かったです。今まで確かに底を見せていませんでしたがここまでとは思いませんでした。体も前日までは野杁選手の方が大きかったのですが、当日は海人選手の方が一回り厚みがありましたね。リカバリー技術も相当高いんでしょう。今回の試合はムエタイのトップレベルで見られるやりとりや距離感そのままでした。それだけ二人が高いレベルにいると言う事です。こうなると海人選手が行く場所はONEのフェザー級という事でしょうか?ここは本当に化け物しかいないんで海人選手がどこまでいけるのか楽しみです。反対に野杁選手はバンタム級ですかね。でもここは秋元選手がいるんで厳しそうだなぁ。K-1ならまだまだ最強でしょうね。

原口VS山崎

実力通りの結果でしたね。原口選手はこれから65kgで行くんでしょうか?体はまだ65kgの体じゃないんでフィジカルが追いついたら次こそはトップに挑戦して欲しいと思いますし、そのポテンシャルはあると思います。個人的には65kgで野杁選手と見てみたいですね。野杁選手も世界狙うなら65kgの選手だと思います。

武尊VS那須川天心

まず最初に本当にありがとうと言いたいです。この二人には感謝しかありません。低迷していたキックボクシングがここまでまた盛り上がったのはこの二人がいたからに他なりません。那須川選手はボクシングに行きますが、必ず世界タイトルは取ってくれると思います。一度個人的なエピソードを交えながら那須川選手が今現在ボクサーとしてどれくらいの位置にいるかも書きたいと思います。武尊選手は動きが固かったですね。でも思いは伝わりました。強かったです。もう一人の最強はやはり武尊選手です。ただ一言言うと、ここまでの差か・・・、です。以前書いた武尊選手の弱点であるスイッチ後の体が正面を向く瞬間を完全に那須川選手が打ち抜きましたね。自分で言ってて何ですが、この瞬間を捉えられるとは思ってませんでした。そしてそのタイミングを完全に捉えたにも関わらず立って来た武尊選手も凄いです。あれは普通は立てません。武尊選手はこの先どうするんですかね。引退はしないと思うんですが、MMAにもあまり行って欲しくありません。MMAをやった身からするとこれからやるには時間がかかりすぎます。個人的希望はONEの60kg級で世界最強を証明して欲しいと思っています。

これからのキックボクシングはどこへ行くんでしょうか。少し不安と寂しさはありますが、いつの時代も常に新しい才能が次の時代を作ってくれます。それを信じてこれからも楽しんでいきたいと思います。


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